減税したら、円安・株安・債券安になるって本当ですか?
ふん。順番が逆だニャ。
世間では「減税をやったらトリプル安になる」と脅す者と、「減税で景気が回復して株高だ」と煽る者が、毎日わめき合っておるな。
どちらも間違っておる。
正しくはこうだ。トリプル安は、減税で始まるのではない。もう始まっている。減税は、それを早める引き金にすぎん。
なぜ「もう始まっている」と言えるのか。それは円の側の出生図を読めば分かる。そちらは別に診断してある。
→ 円安・株安・債券安はいつまで続くのか【要確認:公開後にURLを差し替える】
今日は消費税の側から読む。この制度をいじると、なぜ引き金が早く引かれるのか。
私がピンクの肉球で描いたホロスコープを、よーく見るがいい。
診断に使うホロスコープ
消費税のネイタルチャート(出生図)
- 年月日:1989年(平成元年)4月1日
- 場所:日本・東京
- 時間:00時00分(法律の施行の瞬間)
この図の読み方と、基本の配置は、こちらで詳しく解説してある。
→ 食品消費税は1%になる?
今日の診断で使う配置
- 太陽・水星・金星が牡羊座に集中……加減ができない。やるときは一気にやる
- 山羊座に土星・天王星・海王星……穴は必ず、別の口から埋められる
- 月は水瓶座……国民感情は冷ややか。熱狂しない
- 冥王星は蠍座……一度起きた変化は、元に戻らない
結論:3つは、別々に起きるのではない
先に答えを置いておこう。
円安・株安・債券安は、3つの出来事ではない。ひとつのことの3つの見え方だ。
その「ひとつのこと」とは——この国の約束が、前より軽く見られること。ただそれだけニャ。
① 加減ができない —— 牡羊座の3天体
使う配置:太陽・水星・金星が牡羊座
牡羊座は始まりの星座だ。走り出す力はあるが、速度を調節する機能がない。
この制度は、そういう星のもとに生まれた。3%から5%、8%、10%——上げるときも、一段ずつ、勢いで上げてきた。
何が起きるか:下げるときも同じになる。「10%から段階的に9%、8%……」という下げ方は、この配置からは出てこない。やるなら一気だ。
そして市場というものは、幅より速さに反応する。ゆっくり10%下げるのと、一晩で9%下げるのとでは、市場の受け止め方がまるで違う。
牡羊座は、市場がいちばん嫌う下げ方をする。これが1つ目の引き金ニャ。
② 穴は、必ず別の口から埋められる —— 山羊座の3天体
使う配置:山羊座の土星・天王星・海王星
この三重奏が意味するのは「国家が国民から安定して取り、二度と手放さない仕組み」だった。仕組みは、税率とは別の場所にある。
何が起きるか:食品の税が1%になっても、国が使う額は減らない。減らない支出を、減った収入で払う方法はひとつしかない。借りることだ。
借りるとは、国債を出すことである。出す量が増えれば、買い手は「もっと高い利息をくれ」と言う。利息が上がるとは、国債の値段が下がるということだ。
これが「債券安」の正体ニャ。難しい話ではない。借りる側の立場が弱くなるだけの話だ。
③ そして、通貨が軽くなる
使う配置:山羊座の3天体(続き)
債券安の次に来るのが、円安だ。
何が起きるか:海外の投資家が見ているのは、税率ではない。「この国は、返せるのか」だけである。
収入を減らし、借金を増やす国の通貨を、彼らは持ちたがらない。持ちたがらない通貨は、売られる。売られた通貨は、安くなる。
そして山羊座の三重奏は、ここでもうひとつ仕事をする。穴を埋めるための「別の名前の負担」が、必ず出てくる。社会保険料。新しい名前の税。手数料。
それを見た海外の投資家は、こう判断する。「この国は、もう正面から取れなくなっている」と。信用が落ちるのは、そこニャ。
④ 株は、上がってから落ちる —— 水瓶座の月
使う配置:月が水瓶座
ここが、いちばん誤解されているところだ。
世間は「減税すれば消費が増えて株が上がる」と言う。だが、この国の月は水瓶座だ。
水瓶座の月が意味するのは——冷ややかさ。距離を置いて見ること。熱狂しないこと。
何が起きるか:浮いたカネは、使われない。貯まる。「またすぐ上げるに決まっている」と、この国の人々は疑うからだ。その疑いは、水瓶座の月に生まれつき書き込まれている。
だから減税をしても、消費は思ったほど増えん。増えない消費で、株価は支えられない。
では、なぜ最初は上がるのか。それは牡羊座の勢いが、一時的に相場を持ち上げるからニャ。だが牡羊座の勢いは長続きしない。上がってから落ちる。それがこの組み合わせの答えだ。
⑤ そして、元には戻らない —— 蠍座の冥王星
使う配置:冥王星が蠍座
最後に、いちばん重い配置だ。
冥王星は死と再生の星。それが自分の家である蠍座に座っている。この制度は壊そうとしても死なず、節目ごとに脱皮して生き延びる。
何が起きるか:脱皮した皮は、二度と元に戻らない。
一度下げた税率を戻すには、下げるとき以上の力が要る。一度上がった金利は、簡単には下がらない。一度売られた通貨の信用は、買い直せない。
トリプル安が恐ろしいのは、幅ではない。戻らないことニャ。
結論:問うべきは「起きるか」ではない
まとめておこう。
- 加減ができない … 牡羊座は、市場がいちばん嫌う下げ方をする
- 穴は別の口から埋まる … 借りる。だから国債が安くなる
- 信用が落ちる … 海外は税率ではなく「返せるか」を見ている
- 株は上がってから落ちる … 水瓶座の月は、浮いたカネを使わない
- 元には戻らない … 蠍座の冥王星は、脱いだ皮を拾わない
「減税でトリプル安が起きるのか」と問うのは、見るところが違う。
すでに傾いているものに、いつ最後のひと押しが加わるか。問いはそれだけニャ。
星は、慰めてはくれん。だが、嘘もつかんのさ。
減税がトリプル安を起こすのではない。もう傾いているものを、押すだけニャ。
※この記事は2026年8月時点の星の配置をもとに読み解いています。
